5.2. 入金の入力

ほとんどの入金取引は収益勘定科目から銀行勘定科目までの資金移動として入力されます。 収益には多くの出所があります。よって、異なる出所のためにそれぞれ別々の収益タイプ勘定科目に設定するのは名案です。 例えば、収益は主に給与からですが、普通預金の利子も受け取るとします。 この場合は、給与のための一つの収益勘定科目と、利子収益のための別の収益勘定科目を持つべきでしょう。

ヒント

課税対象の収益勘定科目をセットアップしたときは、税金情報ダイアログ( 編集税金帳票オプション ) で税金関連勘定科目にチェックを入れて、適切な税金カテゴリを割り当てることを忘れないでください。 贈り物による収益のように、いくつかの種類の収益は課税対象外と考えられるかもしれません。よって何が課税対象となるかを決めるためには適切な税法を確認してください。 資本利得による収益を追跡する方法については9章資本利得を参照してください。

給与の入金を入力し始める前に、どのくらい詳細に追跡したいか決めてください。 詳細の基本レベルは、紙の記録簿と同じように手取額を入力することです。 これが一番簡単ですが、給与支給総額と控除額を入力すれば、GnuCashからもっと詳しい情報を引き出すことができるようになります。 控除額を入力することによりわずかながら手間が増えます。しかし、年間の源泉徴収情報を入力する時に役に立つ税金関連帳票をGnuCashでいつでも作成できます。 これらの帳票で源泉徴収額が十分であるかをどうかを決定することができます。そして、これより先の税金支払額を見積もることができます。 詳細のレベルに関してはっきり決めていないなら、給与手取額を入力することから始めましょう。 その他の詳細が欲しいと決めたら、後でいつでも戻って取引を編集することができます。