12.3. 初期セットアップ

GnuCashで会社の売掛金を扱うように設定するには、2つの準備が完了していなければいけません。 一つ目は適切な勘定科目階層を作ることです。そして二つ目はGnuCashに会社を登録することです。

12.3.1. 勘定科目のセットアップ

ビジネス勘定科目階層をセットアップするには多くの異なる方法があります。 ビジネス勘定科目をセットアップするには、新規勘定科目階層アシスタントを開始するか、手動で作成します。 事前定義されたビジネス勘定科目にアクセスするためには、GnuCashを開始し、 ファイルファイルを新規作成 をクリックします。そして利用可能な勘定科目のリストが表れるまで進み、ビジネス勘定科目を選択します。

事前定義されたビジネス勘定科目階層は、完全にはニーズを満たしません。 勘定科目階層があなた特有の状況でうまく機能するように調整を行う必要があります。 十分綿密に調整してから使用開始することを推奨します。

売掛金とは、あなたの会社が提供した製品またはサービスで、支払いをまだ受けていない金額を意味します。 これはそのうち支払いを受け取ることを期待できるので、貸借対照表には資産として計上します。 GnuCashの統合売掛金システムを使用するためには、最初に、売掛金タイプの勘定科目 (通常は資産の子勘定科目) をセットアップしなければいけません。 統合売掛金システムでは、この勘定科目の中に取引を配置します。

基本的な売掛金勘定科目階層:

-資産
  -当座預金
  -売掛金
-収益
   -売上

有効に利用するためには、この階層に追加の資産、費用、および収益勘定科目を加える必要があります。 この階層の重要な側面は、収益勘定科目および売掛金タイプに設定されている売掛金資産勘定科目を使用することです。

注記

各得意先のために個々の売掛金勘定科目を作成する必要はありません。 GnuCashでは、内部的に得意先の追跡を続け、内部の追跡情報に基づいて得意先ごとの帳票を作成します。

12.3.2. 会社の登録

勘定科目構造を作成した後、GnuCashファイルに自身の会社情報を登録します。 会社情報を登録するためには、 ファイルプロパティ を選択します。

  • 会社名、電話番号、FAX番号、電子メールアドレスおよびウェブサイトURLなどの連絡先情報を入力します。

  • 会社の税金を支払うためのID番号を会社ID欄に入力します。

  • 最も一般的な得意先と仕入先に適用するデフォルトの税額表を選択します。